2012年9月22日土曜日

はなをつかう



こんにちは

もうすっかり朝晩は涼しくなって、秋を感じます。
でも昼間はまだまだ日差しが強くて暑くて油断できません。


読書の秋だし、たまには図鑑を読もうかしら。
図鑑はこのムシはなんという名前だろう?と思った時にも、眺めて楽しむ用にも使えます。

でも写真を眺めているだけだと、ムシの名前をなかなか覚えられない!!
やっぱり、生きている実物を見ると覚えやすいのです。

特にムシをにおいと結び付けると印象に残ります。

例えばこの子
















↑スジグロシロチョウ (Wikipediaより)

スジグロシロチョウのオスはレモンのような香りがします。
アロマオイルで例えると「レモングラス」のような感じ。
でも本物の匂いはそれよりも、もっときつくなくてマイルドでちょっと甘いようないい香り。

発香鱗という鱗粉を持っていてこれが匂いを出しているんだって。
この種とそっくりなエゾスジグロシロチョウとは、この発香鱗の構造が違うことで見分けられています。
でも顕微鏡でじっくり見なきゃいけないから、捕まえてもすぐにはわからないのです。



ではまたー。



2012年9月15日土曜日

国際昆虫学会議 in 韓国 (昆虫編)


こんにちは,KKです。

前回の国際昆虫学会議 in 韓国 (学会編)に引き続き,今回は韓国で出会ったわずかばかりの昆虫たちについて紹介します。



今回の訪韓の目的は言わずもがな学会参加と研究発表。

とはいえ普段と違う環境でしかも8月。

虫屋さんの血が騒ぐというもので,ずっと室内に閉じこもっているわけがない。

というわけで隙を窺ってフィールドに出てみました。

初日に降り立った釜山国際金海国際空港で最初に目についたのはセミの鳴き声。

「ジャーーーーーー」

というような,少しエゾゼミに似た聞きなれない単調な鳴き声が聞こえてきました。

これはスジアカエゾゼミ スジアカクマゼミ Cryptotympana atrata というらしい。

日本でも金沢などで分布が確認されていて,移入だと考えられているようです。

次に学会会場付近で目についたのがこの2種類。

これは青紫色をしたコガネムシ。
 
Popillia flavosellataというらしいです
 
体の形や人が近づいたときに後脚を上げる仕種などが日本のマメコガネそっくりです。
 
公園や雑木林の花にたくさんいました。
 

こちらはシタベニハゴロモ Lycorma delicatula

ニワウルシの大害虫として韓国では知られているようですが,後翅がとても綺麗。

もともと日本にはいないようですが近年移入して定着しつつある地域もあるようです。

1本の木に30頭ほどついている様子も見られました。



さて,いくら環境が違うといえど,街中だけでは面白くありません。

そこで1日だけ,タクシーで郊外にある湖(ダム?)の湖畔に残る広葉樹林まで足を延ばしてみました。




ここではハチやコガネムシ,トンボなどある程度いろいろな昆虫を見られたが,私がもっとも興奮したのはこれ。

 
オトシブミのなかまです。
というのもオトシブミは私が最も興味をもっている昆虫のひとつで,今回の研究発表もこのオトシブミに関する内容なのです。

その魅力についてはまた別の機会にお話しいたしましょう。

さて,このオトシブミはセアオオトシブミ Tomapoderus ruficollis という種類で日本にはいません。

ケヤキのなかまを食草としているようで,たくさんのゆりかごがみられました。

結局これを含めて3種類のオトシブミと出会えて大満足な私でした。


この後は夕暮れを待ってナイターをやってみました。

知人が用意した強力ライトと白布を使って光に昆虫を集めることを試みたのですが,やっていたのはほんの少しの虫とカエルだけでだったのでこれは省略。


結局この日以降は雨が続いて,追加できたのはこれぐらい。

これはおそらく韓国に生息する2種類のヒラタクワガタのうちの1種,ツシマヒラタ Dorcus titanus castanicolor の頭部。

コナラの雑木林で拾いました。

なかなかの大型で生きた姿を見られなかったのは心残りです。



そんなこんなで,韓国で採集した昆虫の標本がこちら。


日本にいない種類も含まれているので名前を調べるのが大変そうです。




こんなところで韓国で出会った昆虫の紹介を終わりにします。

所違えば虫が違う

お隣といえど海で隔たれているだけあって,見慣れない虫に出会えたよい 採集旅行 学会参加になりました。



次回は韓国で見つけた"食べ物編"をお届けします。
「虫関係ないやん!」なんて突っ込みは気にしませんので皆さんお楽しみに。

2012年9月8日土曜日

国際昆虫学会議 in 韓国 (学会編)


こんにちは,KKです。

突然ですが,4年に1度,世界中の昆虫学者が一堂に集って研究の成果を報告したり情報交換したりする昆虫学の祭典国際昆虫学会議(ICE2012)が今年8月に韓国の大邱で開催されました。

つくバグからは私KKとぱらしの2名が参加してきたので会議の様子や大邱の様子を3回に分けて報告しますね。

まず1回目の今回はこの遠征のメインである会議の様子にスポットを当ててお伝えします!



華やかなオープニングセレモニーとともに始まったこの会議は"New Era in Entomology (昆虫学の新時代)"と銘打って大邱広域市にあるEXCOと呼ばれる大きな会場で8月19日から25日の1週間行われました。
 
 
主催者発表によると参加者は97各国から約2,500人,発表題目は2,691本(要旨数)と,とても大きな規模の学会でした。
 
 
つくバグから参加した2人もそれぞれポスター発表をしたのですが,残念ながらたくさんの方に研究発表を聞いてもらうことはできませんでした。
 
というのも,ポスターだけで450枚程が一会場に張られていて,しかもポスター発表の時間を特別に設定してはいなかったので,参加者の多くが20会場同時に進められていた口頭発表のほうに行ってしまい,ポスター会場には人が少なかったのです。
 
こちらがポスター会場の様子。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでもひとりでも多くの方に聴いてもらおうと積極的に声をかけて,アジア,ヨーロッパ,南米と,いろんな国からいらっしゃった研究者や学生に聞いてもらい,アドバイスもいただくことができました。
 
南米の方が話す訛りのきいた英語に悪戦苦闘したのも良い経験です。
 
他の研究者の発表も興味深いものばかり。
 
昆虫の進化の歴史を探る研究や害虫を防除する研究,昆虫が操る化学物質に関する研究や海に浮かぶ小島の昆虫相調査まで,昆虫に関するありとあらゆる研究報告がみられました。
 
中でも昆虫と微生物の関係に着目した話題が多くみられ,今ホットなテーマのようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
残念ながら,実際の発表の様子を写真に収めるのはマナー違反なのでお見せできませんので代わりに会場に出展されたスポンサー企業や昆虫関連団体のブースの様子をお見せします。
 
世界の有名出版社や韓国国内の昆虫関連学会,近隣の大学などのブースがたくさん出ていて,最新の書籍を手に取ってみたり,韓国の昆虫研究事情を知ることができたりしました。
 
個人的にはスポンサー企業がブースで配っていた高麗人参で作った飴の強烈な味は忘れられません。汗
 
そんなこんなで楽しいお祭りはあっという間に終わってしまいました。
 
次回は4年後の2016年9月,場所はアメリカ合衆国フロリダ州オーランド。
 
成長した姿でまた参加できればいいなと思いながら帰国の途についたのでした。
 
 
 
以上,ご報告でした。
少し硬い話になってしまったかな?
次回は韓国で見つけた"昆虫編"をお届けします。
お楽しみに。